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ARGYLE DESIGN - Stories through Design.

HUMMOCK Cafe|11th Anniversary Goods – Buen Día Desde Matogata|VIデザイン グラフィックデザイン|兵庫県姫路市

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水面が光る。
聴こえる潮騒のリズム。
的形からお早よう。

窓からの風景。
内海に向かう風が見える。
的形からお早よう。


五月のハンモックカフェの爽快さは格別だ。心地よい潮風がバルコニーのオリーヴの木の葉を揺らし、店内には甘やかなコーヒーの香りが漂い、静かな弦楽器とピアノの曲が流れている。窓辺のカウンターに座り、レンガ色のボート・ハウスや遠くの瀬戸内海を眺めていると、一艘のヨットが静かに沖合へと向っていくのが見える。ゆっくりとゆっくりと風に揺られて進んでいくそのヨットのようなハンモックカフェの二人に、ぼくはいつまでもエールを贈り続けたい。
吉本 宏
2010年5月

ここで、ハンモックカフェについてのプロフィールを紹介がてらあれこれと書き連ねようと今朝からいろいろと資料に当たっていたら、ハンモックカフェが2010年に発行した「8年の軌跡」という正方形の小冊子がひらりと出てきました。その年の記念グッズとして音楽文筆家の吉本宏くんとハンモックカフェがコラボレートして作った「フルーツシール・ハンカチ」に添えられていたものでした。冒頭に引いたのは、彼がその小冊子のために寄稿した「五月のハンモック」というタイトルの文章の結びです。彼らしいとてもインプレッシヴで鮮明なフレーズですね。
姫路的形のヨット・ハーバー沿いに佇むハンモックカフェは、ことしの五月「十一周年」を迎えました。アーガイルデザインでは、11th アニヴァーサリーグッズのいくつかを AD & デザインを担当、ここで掲載している画は「Tシャツ」にシルクスクリーンプリントされたコードネーム「潮 しお」、「帆 ほ」のデザイン・カンプです。
三年前の同じ季節、ハンモックカフェの南向きの窓から眺めた吉本宏くんの視線の先の風景とぼくの想い描いた風景がどこかしらシンクロしているのは、不思議な偶然なのか否かはさて置き、ぼくも彼とともに最大限のエールをハンモックカフェの信彦さんと真理子さん二人に贈りたいと思います。
そして、「潮 しお」と「帆 ほ」が、此処彼処からハンモックカフェへ訪れる人たちに愛されるロングライフな強いノットになるよう、心から願っています。



ここ的形から、お早よう!


ハンモックカフェの十一周年記念では、〈Tシャツ〉二種のほか、こんなにも愉しいグッズをも手掛けました。先に紹介をした「潮 しお」がモチーフ、色は「ハンモック・セレステ」の〈マグネットシート〉です。
南米のとある町外れの蚤の市、そこで偶然掘り出した “デッドストック”。キリっとした表情の一色シルクスクリーン印刷、ほど良い寸法の角丸(野暮ったいのか野暮ったくないのかの中間くらい)、ちょっと古めかしいプレーンな囲いシングル細罫線、オールドスタイルのサンセリフ数字。そんな風な調子を目論んでこの〈マグネットシート〉をつくったのですが、ちょっとは雰囲気が出ているね、と云ってもらえるととてもうれしいです。

水道屋じゃないのに、なぜマグネットシート? という素朴な問いに対しては、きっとハンモックカフェのおふたりが機会をつくって詳しく語ってくれるはずです。ぜひお楽しみにどうぞ。
ぼくは、ただただ、このマグネットシートが白い冷蔵庫に落ち着いた態度で貼られている日々の風景を想い浮かべながらのシゴトでした。
それはこんな空想の風景。

東から大陽の光、すっきりと目覚めた気持ちの良い朝。さあ、朝食の準備を始めようとキッチンに立ち、白い冷蔵庫の観音扉に手をかける。セレステ・カラーの “buen dia desde matogata”、そこにはいつものようにハンモックカフェから貰ったマグネットシート。それにはこんな言葉が西語で記されている、「的形から、お早よう」と。
そう、今日も、昨日も明日も明後日も、ここ的形から、お早よう!


Hummock Cafe|11th Anniversary Goods - Buen Día Desde Matogata


hummock cafe, 11th anniversary goods
"buen día desde matogata 的形からお早よう"

client: hummock cafe ハンモックカフェ
city: 兵庫県姫路市的形
ad / design: argyle design and miyara masaaki

◎t-shirts
潮 / 帆
size, xs / s / m
material, cotton 100% t-shirts(united athles / 5942 / heavy 6.2oz. / 17s combed yarn)
print, silk screen
>> お買い求めはこちらから。
http://hummock.blogspot.jp/2013/06/buenos-vientos-desde-matogata.html

◎magnet sheet
print, silk screen




ほかのデザインの事例

Exhibition

Exhibition "6th Fruit Labels Traveler" Art and Design Gallery "The Hours", Miyazaki

色とりどりの果物は軽やかに国境や赤道を超える。
港から港へ。マーケットから食卓へ。
海の向こうからやってくるフルーツシールはいつも旅している ––––


バナナやオレンジ、レモンに貼られたあのポップな「フルーツシール」。いつの頃からか財布や手帳にペタペタと貼りはじめ、気がつけば2,200枚近い数になっていました。
吉本 宏と宮良当明の小さなコレクションを一堂に集めた世界でも初めて? のフルーツシール展を開催します。

2016年 東京渋谷パルコ・大阪中之島フェスティバルプラザのふたつの DELFONICS GALLERY を皮切りに、2017年 姫路 HUMMOCK Cafe、2018年 藤沢辻堂 Toasted、2019年 鎌倉由比ガ浜 CORNO でささやかに好評を博した同展の第6回目のエキシビジョンとなります。
ふたりがヨーロッパや南米のマーケットでコツコツと収穫したキュートなシールのコレクション展示をはじめ、新作オリジナルデザインアイテムを限定販売します。

The Hours 主宰、杉 怜くん(Scenery of Design)とは、長く "高級な友情" を育んできました。本展におけるフルーツシールのアート&デザイン面のクローズアップは、彼との共同作業を通して生まれ、新しい展示の在り方を形づくるものとなりました。当ギャラリーの「こけら落とし」に相応しいフレッシュで活き活きとした展覧会になることを願っています。

九州初上陸の「旅するフルーツシールのデザイン展」、ちょっぴりレトロでカラフルな、グラフィックデザインの宝庫ともいえる〈小さきもの〉の世界をつぶさにお愉しみください。

*終了いたしました。
fruit labels traveler|calendar “Bienvenidos a Argentina”

fruit labels traveler|calendar “Bienvenidos a Argentina”

Fruit labels traveler "Calendar"

アルゼンチンの旅で知り合ったフェルナンドが案内してくれた
ブエノスアイレスのアンティーク・マーケット。
アルゼンチンのフォルクローレやロックを扱うレコードショップに、
フルーティーなドリップを淹れてくれるコーヒーショップを巡り、
その隣の店のカウンターで熱々のエンパナーダを頬張る。

もちろんフルーツショップにはたくさんのフルーツシールが。
同じくフルーツシールを集めているフェルナンドは
ちょうどイタリア旅行から帰ってきたところだといって、
手帳に貼ってあったイタリアのシールをプレゼントしてくれた。

こうして旅を経てできあがった Fruit Labels Calendar。


全国各ショップ/ウェブストアにて発売開始
*完売いたしました。