二度順延をしていた宮崎県宮崎市での「第6回 旅するフルーツシールのデザイン展」の開催日程が、以下の通り決まりました。
ギャラリー "The Hours" 主宰の杉くんのフレッシュでスマートな会場構成・デザインがハイライトです。フルーツシールの "小さな" 魅力がぎっしりと詰まっているはず。こんな時期ですが、お近くの方は無理のない範囲でお立ち寄りください!
本展の開催を楽しみにお待ちいただいておりました方々には、ご迷惑をお掛けすることとなり、深くお詫び申し上げます。
アート&デザイン性をより強く際立たせた展示の準備は、至って順調に進んでいましたので、とても残念に思っているところです。現在、開催の日程は現在調整中ですが、決まり次第、改めて当ウェブサイトにてご案内をさせていただきます。
なにより健康第一、そして、慎み、うつさないこと。くれぐれもご自愛ください
いざ、鎌倉から初上陸の九州 日向国へ。
6th fruit labels traveler
心地よい晩夏の潮風に身を委ねていた鎌倉 由比ガ浜 CORNO からちょうど一年、ひとまわり。6回目の「fruit labels traveler 旅するフルーツシール展」は、10月、九州初上陸、宮崎県宮崎市のアート&デザイン・ギャラリー「The Hours ザ・アワーズ」にて。誇らしくも当ギャラリーのこけら落としエキシビジョンとなります。
装いを新たに、よりフレッシュで活き活きとした展示会になりそうです。また、新FLTオリジナル・コラボレーション・アイテムもいくつか用意します。
fruit labels traveler は、2016年、東京渋谷 パルコPart1を皮切りに大阪中之島 フェスティバルプラザ、兵庫姫路、藤沢辻堂、鎌倉由比ガ浜と巡遊してきました。さて、新たな客旅 日向の国 「宮崎」では、どのようなフレッシュな風が吹くのでしょうか。無垢な白い壁面が、どんな色に彩られるのでしょうか ———
The Hours で、"めぐりあう時間たち" をゆっくりと愉しみたいと思っています。
こんな時節柄ですが、もしよろしければふらりとお立ち寄りください。心よりお待ちしています。
The Hours 主宰、杉 怜くん(Scenery of Design)とは、長く “高級な友情” を育んできました。彼の紹介と開催に至ったつながりと経緯については、改めて詳細を記します。
*追記(7月7日)
このたびの九州地方を中心とした豪雨により、被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。本展の開催地 宮崎市街は、いま現在、大きな被害がないと聞いておりますが、新型コロナの影響も踏まえ、状況に変化が生じた際は順延、中止の場合がございます。その場合は、当サイトで速やかにお知らせをさせていただきます。
Exhibition "6th Fruit Labels Traveler"
Art and Design Gallery "The Hours"
Miyazaki
第6回 旅するフルーツシールのデザイン展
アート&デザイン・ギャラリー ザ・アワーズ
宮崎県宮崎市
宮良 当明
吉本 宏
2020.10.11 sun - 10.24 sat
open 11:00 - 18:00
*close, every wednesday
––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––色とりどりの果物は軽やかに国境や赤道を超える。
港から港へ。マーケットから食卓へ。
海の向こうからやってくるフルーツシールはいつも旅している ———
バナナやオレンジ、レモンに貼られたあのポップな「フルーツシール」。いつの頃からか財布や手帳にペタペタと貼りはじめ、気がつけば2,200枚近い数になっていました。吉本 宏と宮良当明の小さなコレクションを一堂に集めた世界でも初めて? のフルーツシール展を開催します。
2016年 東京渋谷パルコ・大阪中之島フェスティバルプラザのふたつの DELFONICS GALLERY を皮切りに、2017年 姫路 HUMMOCK Cafe、2018年 藤沢辻堂 Toasted、2019年 鎌倉由比ガ浜 CORNO でささやかに好評を博した同展の第6回目のエキシビジョンとなります。
ふたりがヨーロッパや南米のマーケットでコツコツと収穫したキュートなシールのコレクション展示をはじめ、新作オリジナルデザインアイテムを限定販売します。
The Hours 主宰、杉 怜くん(Scenery of Design)とは、長く “高級な友情” を育んできました。本展におけるフルーツシールのアート&デザイン面のクローズアップは、彼との共同作業を通して生まれ、新しい展示の在り方を形づくるものとなりました。当ギャラリーの「こけら落とし」に相応しいフレッシュで活き活きとした展覧会になることを願っています。
九州初上陸の「旅するフルーツシールのデザイン展」、ちょっぴりレトロでカラフルな、グラフィックデザインの宝庫ともいえる〈小さきもの〉の世界をつぶさにお愉しみください。
吉本 宏 bar buenos aires / resonance music
宮良 当明 Argyle design
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Art and Design Gallery
"The Hours"
Miyazaki
宮崎県宮崎市広島1丁目3−12 〠880-0806JR日豊本線「宮崎駅」西口から徒歩7分
e info@thehoursgallery.com
instagram @thehours_gallery
w thehoursgallery.com
積極的な写しと観ることについて
(かつての)多くの魅惑的なフルーツシールは、凸版印刷やシルクスクリーン印刷で刷られていました。ぼくらfruit labels travelerのライフワーク〈フルールシール・カレンダーつくり〉において、十年目作からその背景の理解、再発見のために、シルクスクリーンに近い「孔版印刷」というプリント技法を活用しています。
色ごとに造形を紐解き分解をし、想像上の版をとり、一色一色ごとに色を重ね刷り上げています。そのため、作為を超えた版ずれから起こるインクの掛け合わせや白抜け、「孔版印刷」の特徴である色ムラやカスレが、飾らない絶対非演出のなかで時として生き生きと産まれます。
読み人知らずなアノニマス・デザインといえるフルーツシールのその造形のアウトラインをなぞることを通して、見知らぬ作者の「手と眼の痕跡」を、ぼくらの手と眼で丁寧に追いかけました。当時の技術や「色」の文脈への理解を下敷きに、こうやってぼくらが愛した旧き良きチャーミングなフルーツシールの面影がここに鮮やかに蘇りました。
この15年、ぼくらは世界中を軽やかに流通するこの愛くるしい〈小さきもの〉への大きな敬意の表明と、その足元を明るく照らすパブリシティを意趣に、〈fruit labels traveler フルーツシール・トラヴェラー〉として「架空の旅」をテーマにカレンダーつくりを続けてきました。
スペインは「果実の楽園」サン・セバスティアンの旧市街をそぞろ歩いた10年目作『スペインの色彩 Colores de ESPAÑA』(2015)を皮切りに、魅惑の大陸「南米」に眼を向けた『Gateway to South America』(2016)、世界を旅する旧友 イギリス人 ジョージの旅先のキッチンテーブルからインスピレーションを得た『George Morrison’s Trip Around the World』(2017)、イタリア人 アレッサンドロとの『Alessandro Del Moretti’s Trip Around The World』(2018)、アルゼンチン ブエノスアイレスからロサリオの旅中で出逢ったフェルナンドとの『Bienvenidos a Argentina』(2019)、それらは、ぼくらにとって憧憬の念や深い共鳴、シンパシーを持って手本とされた古今東西の「やきもの」の「写し」のような、あるいは和歌「本歌取り」に似た、対象への最大のオマージュを携えた積極的な写しの態度のある種の到達点、完成形といえるのかもしれません。
敬愛する先人の言葉があります。
"美とは、それを観た者の発見である。創作である"
ぼくらの眼の純度を頼りとしたこの発見と創作を、ぜひ手に取り、眼を凝らしつぶさに観てもらえるとうれしいです。
宮良 当明 Argyle design
撮影 | Lin Seishi 林 成志
www.facebook.com/studionil0
会場構成・デザイン | Sugi Ryo 杉 怜 (Scenery Inc. / The Hours)
www.thehoursgallery.com