タイプフェイスだけでレイアウトされた澱みのない潔いトーン、スローガン度ゼロ、そしてエヴァーグリーンで滞りがなくて軽みを感じる... そんなTシャツになかなか巡り会えないなあ、と個人的に思っていたところ、ならば自身で作ろうと手掛けたものが、去年のTシャツ「6x6」でした。なんだか意味がありそうでなさそうなデザインでしたが、おかげさまで、三種(白 / 杢グレー / 濃紺)とも販売早々売り切れとなり、自分用に取り置きしていた分もなくなってしまったという、とても嬉しいかぎりの本末転倒ぶりでした。
今夏も「6x6T」に引き続き、飽きずにフィルムサイズで作ります。ご存知の方は多いと思いますが、「135」はアナログカメラのフィルムサイズのひとつです。フィルムといえば、この「135」と言えるほどの代名詞的な存在。金属性のパトローネに捲かれたあのロールフィルムです。デジタルの大きな荒波に押されて、フィルムカメラの存在自体が危うくなってきた昨今ですが、前者では表現できないその描写性や深いトーン、あるいは感光させたフィルムの実存性に大きな魅力を感じているフォトグラファー達が世界中にはまだたくさんいます(ぼくもそんななかのひとりです)。
長年、67 や 66 カメラを持ち歩くことが多く、ゆえに中判フィルムばかりでしたが、ここのところ、再び「135」でも撮ることも増えてきました。なんといっても、カメラ自体のその軽さ。中判に比べて、気にせずたくさんの枚数を撮れるというのもうれしいポイントです。ファインダー越しに眺める、至極ありふれているはずの「3:2」のプロポーションが、なんだかとても新鮮に感じます。
今回は「ホワイト」と「杢グレー」の生地二種、それぞれに「グレー」と「ホワイト」のシルクスクリーンでプリントします。昨年の「6x6T」は、西語で “película negativa en blanco y negro” と添えましたが、今回の「135T」は、独語で "Schwarz-Weiß Negativfilm"。”白黒ネガフィルム” の意ということもあって、「ホワイト」と「杢グレー」二種ともモノクロ―ム(グレースケール)での仕立てになります。
書体は、敬愛してやまないぼくのアイドル、ハーブ・ルバーリン Herb Lubalin が遺した「Lubalin Graph」をセレクト。自らが初期に拵えた名フォント「Avant Garde Gothic」をベースにセリフを強調させたルバーリンらしいとても美しくクリアな書体です。一部、ぼくのほうでちょっとだけ書体に手を加えつつ、全体を「135」のフィルムサイズ・プロポーションに収めています。やっぱり「3:2」のアスペクト比には、普遍的な安心感がありますね。
ARGYLE DESIGN SHOP で販売をしています。「ホワイト」と「杢グレー」生地とも、Printstar 製のヘヴィーウェイト、それぞれ 160 / S / M / L の 4サイズの展開です。
今夏も「6x6T」に引き続き、飽きずにフィルムサイズで作ります。ご存知の方は多いと思いますが、「135」はアナログカメラのフィルムサイズのひとつです。フィルムといえば、この「135」と言えるほどの代名詞的な存在。金属性のパトローネに捲かれたあのロールフィルムです。デジタルの大きな荒波に押されて、フィルムカメラの存在自体が危うくなってきた昨今ですが、前者では表現できないその描写性や深いトーン、あるいは感光させたフィルムの実存性に大きな魅力を感じているフォトグラファー達が世界中にはまだたくさんいます(ぼくもそんななかのひとりです)。
長年、67 や 66 カメラを持ち歩くことが多く、ゆえに中判フィルムばかりでしたが、ここのところ、再び「135」でも撮ることも増えてきました。なんといっても、カメラ自体のその軽さ。中判に比べて、気にせずたくさんの枚数を撮れるというのもうれしいポイントです。ファインダー越しに眺める、至極ありふれているはずの「3:2」のプロポーションが、なんだかとても新鮮に感じます。
今回は「ホワイト」と「杢グレー」の生地二種、それぞれに「グレー」と「ホワイト」のシルクスクリーンでプリントします。昨年の「6x6T」は、西語で “película negativa en blanco y negro” と添えましたが、今回の「135T」は、独語で "Schwarz-Weiß Negativfilm"。”白黒ネガフィルム” の意ということもあって、「ホワイト」と「杢グレー」二種ともモノクロ―ム(グレースケール)での仕立てになります。
書体は、敬愛してやまないぼくのアイドル、ハーブ・ルバーリン Herb Lubalin が遺した「Lubalin Graph」をセレクト。自らが初期に拵えた名フォント「Avant Garde Gothic」をベースにセリフを強調させたルバーリンらしいとても美しくクリアな書体です。一部、ぼくのほうでちょっとだけ書体に手を加えつつ、全体を「135」のフィルムサイズ・プロポーションに収めています。やっぱり「3:2」のアスペクト比には、普遍的な安心感がありますね。
ARGYLE DESIGN SHOP で販売をしています。「ホワイト」と「杢グレー」生地とも、Printstar 製のヘヴィーウェイト、それぞれ 160 / S / M / L の 4サイズの展開です。
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http://argyle.thebase.in