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いつだって、
鳥は歌い、花は舞っている。
謹んで新年のお祝いを申し上げます目と頭。手の痕跡がありそうでないもの。見えなさそうで見えるもの。無作為の作為。普遍性のなかの個性。写しとアイデンティティ。飽きそうで飽きないもの。被写界深度の深浅の際目。発見と創作。記憶と記録。窓と鏡。オリジンとリミクス。描き過ぎることと描き過ぎないこと。沈黙と饒舌。不完全と美と完全の美、文字と画、宗易と古織、山と海、花と雪間の草、そして、日本の文化の中で生きている……
こういったフレーズを、旧年はことさらによく思い浮かべた一年でした。
アーガイルデザインは、本年もフラットで民主的な視線を保ち、見るレッスンを続け、シンプルで構成的なことがらのデザインを思慮深くかたちつくっていきます。
2021年も相変わらぬご愛顧のほどよろしくお願いいたします
令和三年 元旦
株式会社アーガイルデザイン
宮良 当明
株式会社アーガイルデザイン
宮良 当明
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ここ葉山の初春は、いつだって、伸びやかな野鳥たちが自由自在に唄を歌い、南からの海風をひろった山の桜葉がひらひらと舞いゆれる。
2021年の年賀状は、デザインは同一ながら、「銀色」ヴァージョン(上、写真画)と例年の「活版印刷」ヴァージョンの二種をつくりました。
活版印刷は、無垢な「白色」をしっかりと圧を掛け強くプレスをしています。
春の柔らかな光を当てながら、その凹凸が生む陰影をお愉しみください。