ニコラとアルセストとニコラ。
竹ペンを軽やかに走らせた、飾らない等身大の VI。
葉山町一色で食のアトリエを構える、シェフ、ショコラティエ、パティシエのニコラ・モローさんのヴィジュアル・アイデンティティ(VI)と名刺などのベーシック・アプリケーションをデザインしました。「ニコラ&ハーブ」は、アトリエの庭で育てたハーブを利用しつくったパティスリーのカジュアルラインです。太竹ペンにたっぷりとインクを含ませ、ささっと軽やかに描き上げたイラストレーションを手直しせずそのままのかたちでロゴシンボルにしました。
頭の片隅に、ルネ・ゴシニとジャン=ジャック・サンペが描いたわんぱく小学生 ニコラとアルセストの姿があったのかもしれません。あるいは、かつて鎌倉にあったケーキと酵母パンのお店「Alcest」を思い出したのかも。
アルセストは、フランスの国民的絵本『プチ・ニコラ Le petit Nicolas』に登場するニコラの大の親友で大の食いしん坊。「Alcest」の店名とロゴは、その彼の名前とサンペの描いたイラストをありのままに拝借していたと聞きました。残念ながら、もうその「Alcest」はありませんが、クリスマスソングを耳にするころ、きまってあの濃厚でビターなチョコレート・ケーキの味を思い出します。
さて、チョコレートと云えば、2月に辻堂「TOASTED」で開催した「第4回 旅するフルーツシールとカレンダー展」では、ニコラさんに展示会限定の「オリジナル・パッションフルーツ・チョコバー」をコラボレーション商品として用意してもらいました。おかげさまですぐ完売、ご来場いただいた多くの方々にお買い求めいただきました。
その特色金で刷ったパッケージデザインもアーガイルデザインで手掛け、現在、引き続き、チョコレートのハイラインのヴィジュアル・アイデンティティ、そして各種商品パッケージのデザインも担当をしています。
ニコラさんの持つセンスとパーソナリティーで、プチ・ニコラ同様すぐに人気者になり、オリジナル商品をはじめ料理教室など、さまざまな方面でその活躍の場を広げて行くことでしょう。
今後のますますのご発展をお祈りしています。
Nicolas Moreau|ニコラ・モロー
フランスは美食の街リヨン出身。シェフ、ショコラティエ、パティシエ。2000年に来日し、アンリ・シャルパンティエ、銀座ジョエル・デュラン、銀座、表参道ニコラハウスで活躍。現在、葉山一色に自身の食のアトリエを構える。
DUFLE(フランス語講師認定)取得/C.A.P(職業適性証書・調理部門)取得
Nicolas & Herbs|ロゴシンボル(VI)
client: ニコラフーズ株式会社
city: 神奈川県三浦郡葉山町
art direction and illustration: 宮良当明 miyara masaaki
design: 川口裕美 kawaguchi Hiromi
notes: logo typography CI VI france french chocolatier pâtissier Chef business-card nicolas & hayama nocolas & herbs ニコラ&ハーブス 名刺デザイン タイポグラフィ ショップ パティシエ シェフ ショコラティエ ロゴシンボル イラスト 手書きロゴ パッケージデザイン 洋菓子 リヨン フランス チョコレート ニコラ&葉山 料理研究家 料理教室 活版印刷 レタープレス 神奈川県 葉山 湘南 サイン 看板 カッティングシート